プレジデント フィフティ・プラス (PRESIDENT 2009.10.23号別冊)

プレジデント フィフティ・プラス (PRESIDENT 2009.10.23号別冊)
価格:780円(税込)

「会話レス」~どうせくだらないと聞き流す悪癖はなぜ? 直すには?

心理学者 渋谷昌三
心理学者
渋谷昌三

目白大学大学院心理学研究科・社会学部社会情報学科教授。著書に『誤解だらけの夫婦の心理学』『女を見抜く』『男を見抜く』『「話し方」で相手の心の9割がわかる!』など。

 実は、男性は女性の話をいつも聞き流しているわけでもないのです。心理学の分野で男性は「問題解決型」、女性は「感情交流型」というように、コミュニケーションに対する考え方が基本的に違います。男性にとっての会話は、極端にいうと問題を解決するためのツールなので、回答する必要がない会話には返事をしない。それが聞き流しているように見えるのです。

 男性にとっては、知的関心があるか、役に立つか、情報として価値があるかどうかが重要なので、隣の犬がどうしたなんていう話に耳を傾けるのは、得意とはいえません。
 ところが、女性は話の内容ではなく、言葉をやり取りすることに価値を感じます。コミュニケーションというのは、お互いの存在を確認しあうことですから、反応がないと無視された気分になる。そこでズレが生じてしまうわけです。

 解決法としては、妻の話に関心を持っているという意思表示をすることです。相槌を打ったり、疑問を投げかけたりというのはもちろんですが、その際にときどき相手の目を見ると有効です。さらに、体の軸を相手に向けると、片手間ではなくしっかり聞いているという姿勢をアピールすることになります。

 ただ、会話をするといっても、延々と情報交換をしただけでは感情の交流にはなりません。「おいしかったよ」という万人に共通して使える挨拶のようなものより、「これ、つくるのにけっこう手間かかったんじゃない?」と言ったほうが効果的です。たとえ短い会話でも、奥さんにだけ話していると思わせるような“特定化した言葉”であれば、相手に気持ちが伝わるのです。

最近チェックした商品