改革の時代に打ち克つ“超日本人的生き方” 新ジャパニーズ・スタンダードのすすめ
二度の世界大戦を通じてアメリカは経済力、軍事力ともに世界一の超大国に成長し、「20世紀はアメリカの世紀だ」といわれた。そして、20世紀末のIT 革命で21世紀もまた、アメリカの世紀といわれるようになった。 しかしいま、アメリカがペダルを踏むのをやめれば倒れる自転車のように赤字を抱えて走 り続けていることに、内外の懸念が高まっている。ところが、アメリカ政府は、このような事実をものともせず、覇権へ向けた世界戦略を進めている。
(中略)
世界の民主化と自由化は「アメリカの宿命的使命(Manifest Destiny of America)」を達成するための思想的政治的インフラであり、グローバリズムとして機能している。そしてグローバリズムとは、「アメリカン・スタン ダード」のことにほかならない。
(中略)
日本はいま、アメリカン・スタンダードを押しつけられ、その受け入れを迫られている。
これまでも日本は、アメリカのものをさまざま受け入れてきた。しかし、アメリカの製品や生産システムを受け入れるにあたって、日本人は日本の文化に合わせて改良しつつ導入してきた。
ところが、今度のような全面的なアメリカン・スタンダードの受け入れは、日本の文化、そして日本人としての生き方そのものにかかわる問題であり、一歩間違えれば日本的な精神の死を意味する。まさに、生か死かの選択なのである。
だから、いますぐアメリカの世界覇権にしか寄与しない、アメリカン・スタンダードの日本への導入にブレーキをかけなければならない。さらに、いまこそ日 本は、「日本の宿命的使命(Manifest Destiny of Japan)」である「和の精神実現」のために行動しなくてはならない。
そのためには、「ジャパニーズ・スタンダード」の優秀さを世界に向けて明らかにしていく必要がある。
そして重要なのは、「和の精神実現」と「ジャパニーズ・スタンダード」こそ、日本人の「成功法則」の本質であることを知ることである。
(──本書「まえがき」より抜粋)
[著] 増田俊男 ますだ・としお
慶應義塾大学商学部卒業後、東急エージェンシーを経て、独立。1974年に渡米し、事業を展開。1995年に帰国。現在、時事評論家として活躍。政治・経済問題への鋭い論評、市場動向の予測に定評がある。著書として、『だから日本は勝つ。』(PHP研究所刊)、『2005年超株高大景気』(ダイヤモンド社刊)など多数。月刊『力の意志』編集主幹。夕刊フジにコラムを連載中(毎週月曜日)。早朝ラジオ「増田俊男の本日の目からウロコ」(国内海外ネット、インターネット放送)放送中。














