敗者の論理 勝者の法則
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ISBN
978-4-8334-9103-7
判型
四六判/並製
初版日
2005年7月1日
本文頁数
224頁

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商品説明と目次

改革の時代に打ち克つ“超日本人的生き方” 新ジャパニーズ・スタンダードのすすめ

 二度の世界大戦を通じてアメリカは経済力、軍事力ともに世界一の超大国に成長し、「20世紀はアメリカの世紀だ」といわれた。そして、20世紀末のIT 革命で21世紀もまた、アメリカの世紀といわれるようになった。  しかしいま、アメリカがペダルを踏むのをやめれば倒れる自転車のように赤字を抱えて走 り続けていることに、内外の懸念が高まっている。ところが、アメリカ政府は、このような事実をものともせず、覇権へ向けた世界戦略を進めている。
(中略)
 世界の民主化と自由化は「アメリカの宿命的使命(Manifest Destiny of America)」を達成するための思想的政治的インフラであり、グローバリズムとして機能している。そしてグローバリズムとは、「アメリカン・スタン ダード」のことにほかならない。
(中略)
 日本はいま、アメリカン・スタンダードを押しつけられ、その受け入れを迫られている。
 これまでも日本は、アメリカのものをさまざま受け入れてきた。しかし、アメリカの製品や生産システムを受け入れるにあたって、日本人は日本の文化に合わせて改良しつつ導入してきた。
 ところが、今度のような全面的なアメリカン・スタンダードの受け入れは、日本の文化、そして日本人としての生き方そのものにかかわる問題であり、一歩間違えれば日本的な精神の死を意味する。まさに、生か死かの選択なのである。
 だから、いますぐアメリカの世界覇権にしか寄与しない、アメリカン・スタンダードの日本への導入にブレーキをかけなければならない。さらに、いまこそ日 本は、「日本の宿命的使命(Manifest Destiny of Japan)」である「和の精神実現」のために行動しなくてはならない。
 そのためには、「ジャパニーズ・スタンダード」の優秀さを世界に向けて明らかにしていく必要がある。
 そして重要なのは、「和の精神実現」と「ジャパニーズ・スタンダード」こそ、日本人の「成功法則」の本質であることを知ることである。

 (──本書「まえがき」より抜粋)

[著] 増田俊男 ますだ・としお

慶應義塾大学商学部卒業後、東急エージェンシーを経て、独立。1974年に渡米し、事業を展開。1995年に帰国。現在、時事評論家として活躍。政治・経済問題への鋭い論評、市場動向の予測に定評がある。著書として、『だから日本は勝つ。』(PHP研究所刊)、『2005年超株高大景気』(ダイヤモンド社刊)など多数。月刊『力の意志』編集主幹。夕刊フジにコラムを連載中(毎週月曜日)。早朝ラジオ「増田俊男の本日の目からウロコ」(国内海外ネット、インターネット放送)放送中。

目次

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第一章:「敗者の論理」にしがみつく者たち
成果主義が日本企業にもたらしたもの

抜本的な見直しが必要な時期にきている成果主義の人事制度/成果主義がシリコンバレーのIT企業成功の秘訣?/導入に際して完 全に欠落していた歴史や文化的背景に対する認識/評価する立場の管理職に成果主義の体験がほとんどなかった/「社員のやる気を引き出し、競争力を高める」 狙いがまったく逆目に出た/成果主義はグローバル・スタンダードへ向けた改革の“要”とされていた/自信を喪失した経営者はこぞってグローバル・スタン ダードに飛びついた/アメリカ合衆国が背負った宿命とは何か/日本経済が長きにわたり停滞するに至った要因/小泉構造改革は、サッチャリズムとレーガノミ クスの亜流に過ぎない/日本をアメリカのような奪いあいの国にしようというのか/アメリカの日本企業買収へ向けて小泉首相の法整備が整った/“無責任の連 鎖”が成果主義の失敗を招いた/時代の変化の潮目を見誤ってしまった小泉政権/テロの矛先を日本に向けてしまったアメリカ追従政策/没落に向かう超大国ア メリカに追従せずに生き延びる方法

第二章:勝者と敗者の格差を広げるアメリカン・スタンダード
日本人が知らないアメリカ社会の実態

アメリカ経済は勝者と敗者の格差を拡大することで成長してきた/世界一のGDPを誇るアメリカで人口の二割近くが貧困に直面し ている/ブッシュ大統領再選の陰に隠されたアメリカ社会の貧富の差の拡大/ブッシュ陣営の参謀が狙った国民の宗教観に訴える選挙戦略/同性愛者を暴行・銃 殺するほど憎むアメリカのキリスト教徒/「ニューヨークとカリフォルニアはアメリカではない」がアメリカ人の常識/アメリカの中流階級を没落させたレーガ ノミクスという政策/クリントン政権下の好景気でも所得格差は拡大した/今やアメリカ人の年間労働時間は世界一長くなった/所得格差の拡大が高犯罪率の温 床となっている/自由な競争社会は、勝者と敗者をはっきり分ける/戦争は、建国以来のアメリカ合衆国統合のための戦略だった

第三章:日本も「超格差社会」に向かいつつある
日米の価値観の根本的な違いを無視した弊害

企業内の年収格差が拡大し、「同期の桜」は死語となった/世界最大の日本の中流階層はすでに勝者と敗者に振り分けられている/ 情報化によって「人材の二極分化」が加速している/低学歴ニートが増える一方で、エリート階層は世襲化している/日本の最先端商品も韓国や中国の追い上げ で安穏としてはいられない/欧米人には理解しにくい日本の消費者のニーズをつかめ!/世界の投資家たちから熱い視線 Made in Japan は「ハイ・クオリティ」の代名詞/アメリカ式の経営ではヒット商品が出なくなる/ゴーン氏の三つのコミットメント達成で日産はどう変わったか/下請け企業 のリストラが日産ファンの顧客層をも破壊してしまった/リストラは製造業にとってもっとも重要な技術力をも衰退させる/日産をルノーの資金源にしたゴーン 氏の経営手腕/成果給より生涯賃金が高くなる終身雇用は意欲と責任感の源だった/実はリストラしない会社のほうが伸びている 敗者が復活できる企業風土が社内を活性化する/終身雇用制を貫く会社ではものづくりの力が活きている/終身雇用を否定した格付け会社には曖昧な根拠しかな かった/アメリカではリストラや成果主義が利にかなっている

第四章:優れた日本的システムを再認識する時
真の成功法則は日本型ビジネスの原点にあった

日本の「義理人情」を犯罪とみなすアメリカの企業倫理/日本における信頼関係がアメリカでは利益相反の関係になる/日本経済の 最大の強みは株式持ち合いや談合にあった/アメリカのルールで戦えば負けるだけ!/幼い子供でも容赦しない筋金入りのアメリカ個人主義教育/人種の坩堝、 アメリカでは「数字」でしか秩序を保つことはできない/日本人は個人主義だと楽しくないから成果も出ない/日本人の経済活動はお金儲けよりみんなと仲良く なるのが目的/終身雇用は人材教育とマメジメントを効率化させる最良のシステムだった/アメリカが訴訟社会なのは理想と現実が乖離している証拠/楽しさは 成長・発展のエネルギー 日本は談合で発展してきた/アメリカン・スタンダードもグローバル・スタンダードも必要に応じて取捨選択すればいい/日本人の特技である柔軟なアレンジ力 を生かせ!/アメリカのルールを押しつけられても日本のルールを貫いて闘え/「物真似上手」は日本人の「二次的創造力」のなせる技/アメリカン・スタン ダードは「和」の精神にはかなわない

第五章:これからの「勝者の法則」は新ジャパニーズ・スタンダード
成功を約束する「スキル」と「センス」を磨く五つの方法

自分にとってどんな働き方が楽しいか アメリカ式か日本式かにこだわらず見つめ直したらいい/新時代の勝者の法則はアメリカン・スタンダードを捨てることにある/日本人の転職は「接ぎ木」感覚 ぴったりした場所で根付くのが目的/日本人にとって会社は家族 単なる生活の手段とは割り切れない

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[著]増田俊男
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