なぜ、王将が、他の大手出版社、大手新聞社の依頼を断り、弊社だけに「OK」を出したのかは「企業秘密」であるが、この内容で税込み1000円は、「王将のギョーザ並み」にお得であることは間違いないと思います。ぜひご一読ください。
「あきまへん。絶対にあきまへんで!」
電話の主は王将フードサービスの常務S氏だった。
「そんなこと言っても、本の企画はすでに進んでいますし、私はどうしても、御社の経営を書籍にして、日本のビジネスマンを元気にしたいんです」
「ダメや! すでにいろんな出版社数十社から、本を出したいと申し込みがあり、ぜーんぶ断ってるんやで。これは会社の方針なんや。なんで、アンタのところだけOKせなアカンのかいな!」
こんな押し問答が30分も続き、結論が出ずに電話をいったん切った。私は翌日、アポもとらずに新幹線に飛び乗り、王将の本社がある京都の山科に向かったのだった……。
「餃子の王将」を展開する王将フードサービスは、このデフレ不況下において経常利益66%増、売上高21%増で6期連続の最高益更新、経営は絶好調。本書は、気鋭のノンフィクション作家、野地秩嘉さんとプレジデント編集部が、同社の好調の秘密を「初めて」解き明かした異色ビジネス書である。
中身を少し説明すると、例えば王将は
- 店ごとに名物メニューがすべて違う
- カット野菜は使わず、店でキャベツを切る
- 損覚悟で「割引チケット」を配りまくる
- 赤字でもボーナスを年3回出す
と、いうように「会計」の視点で見ると実に「学ぶべき点」が多い。
また、王将は店長と店員たちの絆が強く、それが経営を支えている。よって「人材育成」という意味でも事例の宝庫といえる。
こうした「人づくり」の秘密について、大東隆行社長のロングインタビューや成績好調店舗ルポ(仙台、横浜ほか)、「熱血店長」の取材など通して知ることができる。
また、日本画家で京都芸術大学学長の千住博氏、人気芸人のケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ、グラビアアイドルの山崎真実らが「どこがスゴイのか」を分析。他のビジネス書とは完全に一線を画す内容になっている。














