彼らは「多忙」を言い訳にしない
この本は、時間に追われずに人生を送るための一冊です。 あなたの職場に「いっぱいいっぱいです」と口にする若手社員はいませんか。いつも仕事に追われ、目の前の作業で手一杯。とても新しい仕事をやる余裕なんかありません……若手社員はそう悲鳴を上げています。確かに今、多くの職場は、新人の採用数を減らしてきた影響もあって、慢性的な人手不足。ただ、それを割り引いても、若手社員の仕事の仕方というものは、先輩社員には、「ここをちょっと工夫すれば、まだできるだろう?」と見えます。
この違いはどこから来るのでしょうか?
1日24時間は誰にでも平等に与えられています。ところが、仕事に対する使命感や問題意識によって、時間の使い方は変わり、得られる成果にも大きな違いが出ます。「言われた仕事、命じられた仕事」を「こなす」と考えているうちは、時間を上手に活かすことはできません。どんな仕事でも、自ら主体的に時間を活用することで、自分の仕事能力が上がっていく――というイメージを持つこともできず、永遠に今の仕事を続けていかねばならないような錯覚に陥り、真面目な若手社員は将来に絶望してしまうのです。
なんともったいない。
そこでプレジデント編集部では、企業組織でもっとも忙しく、もっとも重要な決断を日々下している人たち=社長たちに、日常業務のスピードを上げ、生産性を高める「実践の技術」を聞くことを考えました。彼ら彼女らは決して「いっぱいいっぱいです」とは言いません。忙しくて時間がとれないということも口にしません。社長が忙しいのは当たり前。それを言い訳にするよりも、その忙しさに負けない方法を日々考え、実行している人たちの仕事術は、実に役に立ちます。社長たちの時間との付き合い方は多くのバリエーションに富んでいます。この中に必ず、あなたに合った時間術があります。この一冊が、あなたの職場の若手社員の(そして、もしかするとあなた自身の)「いっぱいいっぱい感」を払拭し、次の段階に成長するためのお役に立てれば幸いです。
(──本書「はじめに」)
※本書は「プレジデント」2006年1月16日号「365日の走り方」、同年6月12日号「24時間の達人」、2007年4月16日号「『時間ない病』の研究」の各特集を再編集したものです。再掲載にご快諾頂いた皆さまに、改めて深く御礼申し上げます(なお、本書の内容はいずれも雑誌掲載時のものです。文中の数値や「昨年・今年・来年」などの表記、法制度、組織名や肩書も掲載時のものです。但し略歴欄のみ2007年9月末時点のものに変えてあります)。














