その時、 あなたの家族はひとつになれますか
「昨日、あなたが手術中のとき、お兄ちゃんは『お父さんが手術しているのに、メシなんか食べられない』と言って、ご飯をなにも食べなかったのよ。それなのに、あなたはわがままばかり言って……」 涙が止まらなかった。私のような役立たずどころか、お荷物の親を持ったことを嘆くことなく「助かるように」と祈ってくれる息子が、私にはいたのだ。嬉しかった。
―――――第2章「手術」より
ライターの川嶋光さんが脳梗塞に倒れたのは2004年の1月のことでした。生死の境をさまよいながらも、その半年後には社会復帰を果たし、今では、少しずつですが、元の生活を取り戻しつつあります。
その川嶋さんが、これまでの辛苦の経緯から、脳梗塞という誰にでもおこりえる病気のこと、障害の残った自分のこと、妻のこと、子供のこと、お金のことなどなど、病気になって初めて知った現実を綴った、川嶋家の1年間の物語が、この本です。
泣けます。家族のことについて感じることが多いはずです。お金のことを真剣に考えさせられもします。
哀しくもあり、切なくもあり、そして晴れやかな気分にもなる、川嶋家のストーリーは、本当の意味でのホームドラマでもあるのです。
特別巻末付録として「病気の値段」もついています。胃癌、心筋梗塞、痛風……。死に至る病から慢性病まで、その病気にかかったらいくらかかるのか。日頃の疑問も解決できます。お得です。
[著] 川嶋 光 かわしま・こう
1948年10月10日、東京都杉並区に生まれる。子供時代を荻窪、高円寺で過ごす。都立富士高等学校から2浪後、武蔵大学人文学部欧米文化学科に入学。卒業後は、いんなあとりっぷ社に就職するも、3カ月で退社。その後は、マーケティング会社の契約社員として糊口をしのぐ。73年に結婚。千葉に住まいを移す。75年に食料醸界新聞社に入社し、3年後に総合食品研究所へ転職。77年に長男誕生。80年には長女が生まれるも、82年9月に退職してフリーライターとなる。その一方で、少年野球チームのコーチに休日を捧げて、80年代を過ごす。90年代に入ると仕事が多忙を極め、個人の貯金が500万円になったこともあった。当時のストレス発散方法は酒とタバコと競馬だった。2004年1月、自宅で倒れているところを家族に発見される。現在、千葉県八千代市在住。














