序章 国際社会は「闇のルール」で動いている
大国は今でも「植民地争奪戦」に血道を上げている
帝国主義時代と何が違うのか
大国間の「軍縮」と新興国叩きにおける連帯
日本を罠にはめた「張本人」たちに学ぶ
第一部 金融地政学
第1章 誰と誰が戦っているのか
日本とことごとく「キャラ」のかぶる中国
なぜ中国輸出入銀行総裁は激怒して席を立ったか
1985年の日本も同じことを考えた
G2本格始動までが猶予期間
セミナーという「戦場」
新たな理論を考える「頭のよさ」競争
一時は誰もが日本人の「構想」を聞きたがった
第2章 金融地政学のモデルで考える
高い生活水準を維持するためには「勢力圏」が必要
WTOの時代に「特別扱い」は可能か
勢力圏とFTAとの違い
「兵器」としての開発ファイナンス
なぜ学校や病院よりインフラなのか
発展途上国にカネを「受け取っていただく」
なぜ米国ではなく日本がアゼルバイジャンを「獲得」できたか
第3章 金融地政学「3つの疑問」
第1の疑問 なぜ、先進国企業は発展途上国に投資したがるのか
第2の疑問 「投資のパラダイス」はそもそもなぜ必要か
第3の疑問 「投資のパラダイス」はなぜ可能か
いわゆる「先進国搾取論」を超えて
「やる気」のある発展途上国の振る舞い方
多国籍企業の「悲しき性」と「逆」搾取
競争に勝つ「必死の努力」が日本の町工場を潰す
第4章 新興国叩きの歴史
一見美しい国際ルールこそ曲者
国際ルールづくりの「達人」英国の世界観
先発国と新興国との対立の系譜
第1の闘い 英国VS.欧州諸国
第2の闘い 欧州諸国VS.米国
第3の闘い 自由主義陣営VS.ソ連
第4の闘い 英米連合VS.フランス
第5の闘い 英米連合VS.日本
第6の闘い OECD諸国VS.中国
第7の闘い OECD諸国VS.ブラジル
第8の闘い 次なる新興国と先発国間競争
第二部 勢力圏争奪戦における日本の戦い
第1章 最新兵器も必ず陳腐化する
緒戦善戦して結局大敗する日本の習性
「発展途上国が豊かになること」だけを目指さない開発援助
第2章 世界を震撼させた円借款制度
「賠償金支払い」のための苦肉の策
極貧状態で勢力圏獲得を模索した先見の明
こうして「日本の庭」は繁栄した
第3章 突きつけられた「闇のルール」
主要先進国による「ジャパン・バッシング」始まる
英米連合とフランスがタイド条件円借款を封殺
日本企業の懐に入るはずの数兆円が吹っ飛んだ
第4章 アジア通貨危機という「敗戦」
「日本海で大勝、ミッドウェーで大敗」の悪夢再び
民間ヘッジファンドが人口6000万人の国家を倒す
日本から借金していたタイ行政官の「高飛車」発言
日本は何を勘違いしていたのか
子供が消費者金融で金を借りるくらい危険な行為
そして「チェンマイ・イニシアティブ」ができた
第三部 新たな開発ファイナンス
第1章 開発ファイナンスが直面する3つの問題
量の問題
債務持続性の問題
配分の問題
第2章 「脱ODA」という選択
日本は早晩ODAの「純受取国」に転落する
「いいお客さん」がいつもいるとは限らない
どうやって「脱ODA」するか
第3章 新たな開発ファイナンスの提案
官民協調
赤字補填ファイナンス
レベニュー・ボンド方式
ニュー・キャピタリスト方式
今後の課題
おわりに──「叡智の国家総動員体制」を
参考文献
索引