それは「失業者救済組織」から始まった──
終戦直後、今よりもっと厳しい時代に
国に頼らぬ純民間航空会社を創った
毅然たるリーダーの物語。
美土路昌一とは──
みどろ・ますいち。1952(昭和27)年、全日空(ANA)の前身、「日本ヘリコプター輸送」の創業社長。1886(明治19)年、岡山県生まれ。早稲田大学を中退して朝日新聞社に入社。戦前はジャーナリストとして活躍し、ニューヨーク特派員や、編集局長を歴任。日本人による航空事業が禁止された終戦直後の1945(昭和20)年に、航空関係者の失業救済組織「興民社」を設立。全日空社長、会長、相談役をつとめたのち、1964(昭和39)年、朝日新聞社社長就任。1973(昭和48)年、その生涯を閉じる。
『現在窮乏、将来有望』は、全日空社員に向けて美土路が掲げた鼓舞のメッセージである。
dancyu編集長 町田成一
[著] 早房長治(はやぶさ・ながはる)
1938(昭和13)年、北海道生まれ。1961(昭和36)年、東京大学教養学部卒業後、朝日新聞社入社。経済部次長、論説委員、編集委員を歴任。1998年退職後、地球市民ジャーナリスト工房を設立。 著書に『私は世界一素晴らしい第二の人生を送った──玉生道経 画家に転身した元官僚』、『企業スキャンダルと監査法人』(彩流社)、『この国の処方箋』『新しい国の形』(ウェッジ)、『だれが粉飾決算をつくるのか』(廣済堂出版)など。














