洋菓子の経営学
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ISBN
978-4-8334-1900-0
判型
四六判/並製
初版日
2009年1月26日
本文頁数
228頁
洋菓子の経営学
「神戸スウィーツ」に学ぶ地場産業育成の戦略
2009年1月26日発売
[著]森元伸枝
価格:1,500円(税込)

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商品説明と目次

 小さな駅の半径350メートル内に15軒のケーキ店が共存する街。人口比で横浜市の倍のケーキ店密度を誇る地域。震災により深刻な被害を受けながらも、神戸の洋菓子業界は2002年から右肩上がりを続け、今では震災前の水準を超えた。
 なぜ、神戸の洋菓子業界は復活し、全国ブランドになり得たのか。著者はその秘密を「人材育成」「不文律のルール」「厳しい顧客」といったキーワードで読み解いていく。「東京にはできない」ビジネスの可能性が、神戸の街に(そして日本中の地方都市に)あると著者は示唆する。全国の地場産業関係者注目の書。神戸大学大学院・加護野忠男教授による解説つき。

森元伸枝 もりもと・のぶえ

1964年生まれ。神戸市出身。神戸海星女子学院大学英文科卒業後、三陽商会や弁護士事務所など複数の職務経験を経て、神戸大学大学院経営学研究科修士課程修了。博士課程途中に育児が楽しく中退。子供の就学後、神戸大学大学院経営学研究科の恩師、加護野忠男教授の研究室にて教授の雑務を手伝いながら、加護野教授より研究の指導を賜る。

目次

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はじめに

第一章.スウィーツの街  神戸

ケーキ? 洋菓子? スウィーツ?
御影──「スウィーツの街」の象徴
横浜の倍、名古屋の1.5倍の一人当たり店舗数
神戸スウィーツは「安価で単調」?
素材にこだわる
「あっさり」と「こく」の両方にこだわる
繊細な違いにこだわる
東京にはない三つの理由

●付録[1] 神戸スウィーツ地図(御影、岡本、六甲、芦屋)

第二章.人材育成──競争と共存は可能である

独立が前提
最初は「弟子候補生」から
「新入り」の仕事はなぜ単純作業なのか
第一段階は卵
口笛の秘密
弟子に「軸」を持たせる
工房内での希望の存在
擬似親子的な関係づくり
「独立」を不毛な競争にしない方法
海外研修──親方と同じ商品をつくらせないために
接客──教えるのは「ものづくり」だけではない
コンテストへの出場──ライバルを意識する
師匠が弟子から手に入れるもの
君子に三楽あり
伝承とは変化である
ライバル育成のメリット─商品価値を下げずに規模拡大
フランチャイズ制の限界
解決された矛盾
「麦踏」の効用
書かれざるルールと相互監視
課題は「新しい顧客」への対応

●コラム[1] 神戸パティシエ「六系統」の物語
●付録[2] 神戸洋菓子職人の相関図

第三章.支援──業界を育てる「縁の下の力持ち」

原材料供給業者がパティシエを刺激する
増田製粉所
ブランド薄力粉 「宝笠」
「一生ここで骨を埋めるつもりで」
菓子職人を救った「やみ市」
技術と人材──業界全体の質を上げる


第四章.顧客──東京にはできないこと

お金持ちのお客さん
洋菓子を買うことで職人を支える
繊細な味にこだわる豪商たち
舌は三代
樽俎折衝
「始末」の極意
「東京」「外国」からの文化流入
裕福なサラリーマンたちの住宅地に
灘購買組合

●コラム[2] スウィーツの街の歴史的インフラ

まとめ──書かれざるルール

伝承とイノベーションの両立
人材を再生産する仕組み
神戸スウィーツの課題

おわりに

解説 神戸のケーキ産業──人が産業をつくる 加護野忠男

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