書類を書き、提出する。
これはビジネスパーソンにとってあまりにも当たり前の業務である。
しかし、この当たり前の業務遂行に悩むビジネスパーソンは多い。
ビジネスにおける書類は、
どんなスタイルが最もよいのか?
あなたに合うのは図解なのか? それとも文章なのか?
また、どちらがあなたのスキルアップに役立つのか?
その答えはページをめくるごとに見えてくる。
ビジネスの現場で最も大切なことは、コミュニケーションです。なぜなら組織内外のコミュニケーションが うまくいかないと、企業は品質の高い商品やすぐれたサービスを生み出すことができないからです。今までビジネスの現場のコミュニケーションは文章を中心に 行われてきましたが、文章には書き手自身がよくわかっていなくてもごまかすことができるという特徴があり、読み手の側からの誤解と曲解にさらされるという 危険があります。それが、さまざまなトラブルを引き起こす要因になっています。
しかし、図解は全体像と部分同士の関係が表現されているため、事柄の本質がひと目で理解できる点が特徴です。そして、自分も他者も深い議論へと発展して いきます。また、図を描くということは深く考えることなので、自分の頭で考える習慣が自然と身についてきます。図解にはなぜこのような力があるのか。それ を文章と比較しながらみなさんにお話ししたいと思います。
久恒啓一
文章を書くということは、考えるということです。厳密なことを確認して、一つ一つ検証していくのが文章です。文章とはまさに論理です。ものごとを論理的に詰めていく手段です。
図解は図解ですぐれていると思います。久恒さんの本には非常に説得力があると思います。ただ、人間は言葉で考えるものです。人を説得するときも言葉を使 います。久恒さんの図解の本にも、図だけではなくちゃんと文章がある。やっぱり文章は必要なのです。
説得する材料として、図解は非常に有効だと思います。でも、説得とは基本的に「攻撃的なもの」です。「確かにあなたのいっていることはわかる、しか し……」と切り返して、さらに攻撃し、説得する。さて、図解には、その攻撃性=説得力があるでしょうか。
本書の中で、文章と図解、どちらがビジネスの現場で役に立つのか、じっくり考えていいきたいと思います。
樋口裕一