このすごい思考術を盗もう!

このすごい思考術を盗もう!
[著]中島孝志
価格:1,260円(税込)

まえがき――「シゴトができる人」のアタマの中

「この人の頭の中はいったいどうなってるんだろう?」と、思わず頭をかち割って中身を覗いてみたくなる人がいます。
 あの人はどこかちがうんだ。まず、発想がぜんぜんちがうもの。アイデアマンで仕事ができるんだ。だれもが不可能だと思ったことを可能にかえてしまう人なんだ……こういうタイプはたしかにいます。
 脳みそには、一般ピープルとはまるでちがった「思考回路」が組み込まれているんでしょうか?
 で、青息吐息の会社でもあっという間に業績を上げて再建しちゃったり、次から次へとヒット企画をプロデュースしちゃったり――。
 う~ん、やっぱ天才だよ。われわれとはデキがちがうな、と感心してしまう。
 けど、いったいどこがどうちがうんでしょう? 紙一重のちがいもないのではないか、とわたしは考えています。

 もしちがうとしたら、(1)考える力=とことん考え抜く執念。同時に、(2)多方面から考える習慣=複眼力、そして(3)こだわらず、かたよらず、とらわれず、いままで後生大事に温めてきたことをパッと捨てる勇気――この3つにヒントがあるのではないでしょうか。
 もちろん、これはわたしの仮説です。もしかすると、ちがうかもしれません。でも、わたしにはそうとしか思えないのです。その理由は、本文で縷々実例を挙げてご紹介したいと考えています。

 この世の中には二通りの人間がいます。男と女、大人と子どもという括りではなく、自分の頭で考える人と考えない人です。
 この2つのちがいは勉強ができるできないといった頭の良し悪しとは関係ありません。あえていえば、「地頭がいいかどうか」なんです。
 では、地頭の良さとはいったいなにか? 正解を発見する力ではなく、正解をみずから作り上げる力ではないか、と思うのです。

 ある中小企業の経営者が顧問税理士を決めるとき、「1+1はなにか?」という質問をそれとなく訊いたことがあります。
「もちろん、2です」と回答した人は即、不採用にしました。「水素と酸素が結合すれば水になります。男と女が夫婦になれば家族ができます」と回答した人も残念ながら不採用にしました。
 では、どんな人が採用されたかというと、「お好きな数字にしましょう」と答えた人でした。
 その経営者は税務知識うんぬんよりも、だれでもできる算数の問題をどう料理するか、その腕を見たかったんですね。つまり、臨機応変に対処できる人を求めていたことがわかります。
 ビジネスパースンの世界は、まじめに考えていては解決できない問題ばかりです。難しい問題になればなるほどそうです。いままでの「常識」で考えているかぎり、堂々巡りか袋小路に追い詰められてしまうのがオチです。常識とは既存の思考回路のことですから、この中でいくら考えたところでブレークスルーなんてできません。
 こんなときは、赤塚不二夫さんの「まじめにふざけなさい!」というスタンスが実は正しいんです。
 ただし、まじめにふざけることなんて一般ピーブルにはできません。考えに考え抜くことを「知的ゲーム」として愉しめる人じゃないととても無理ですよね。

 さて、本書は宣伝会議と、日本経営合理化協会での3日間にわたる集中セミナー、それにわたしが主宰するビジネス研究会(原理原則研究会)の連続講義がベースになっています。
 宣伝会議は出版業だけでなく、マーケティングやコピーライター等のセミナーを広く開催している会社です。また、日本経営合理化協会は日本を代表する経営教育団体です。
 一方、原理原則研究会はわたしが主宰するビジネス研究会(年間会員制)で、マネジメントからマーケティング、フィナンシャル、プランニングなどテーマは多岐にわたっています。本書ではプランニングとマーケティングの講義を抜粋しました。
 ありがたいことに、いずれも「わかりやすい!」「使える!」「考える力が身についた!」という絶賛の声が津波のように押し寄せ(実はチラホラ?)危うく溺れかけるところでした。もし彼らの指摘がお世辞抜きの本音ならば、あなたはビジネスパーソンとして「人財革命」を体感できるはずです。
 そういう意味でも、本書は「ダントツの思考力」を引っ張り出す究極の教科書なのです。

2008年3月
中島孝志

Facebookに投稿

最近チェックした商品