日本溶解論
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ISBN
978-4-8334-1866-9
判型
四六判/上製
初版日
2008年3月10日
本文頁数
208頁
日本溶解論
ジェネレーションZ研究 この国の若者たち
2008年3月10日発売
[著]三浦 展
価格:1,500円(税込)

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商品説明と目次

 ジェネレーションZは、その表面的な新しさとは裏腹に、
結局昔ながらの日本人かもしれない。
彼らは、文明の利器を使いこなしているのに、奇跡を信じる。
彼らは、自由なのに、他人に決めてもらいたがる。
人生が運命によって決められていると信じている。
彼らは、この国が好きなのに、この国に絶望している。
いや、この国に絶望しているからこそ、この国が好きなのだ。

[著] 三浦 展

消費社会研究家、マーケティング・アナリスト、カルチャースタディーズ研究所主宰。1958年生まれ。82年、一橋大学社会学部卒。同年、パルコ入社。「アクロス」編集室勤務。のち同誌編集長。90年、三菱総合研究所入社。99年、カルチャースタディーズ研究所設立。『下流社会──新たな階層集団の出現』(光文社)、『格差が遺伝する!──子どもの下流化を防ぐには』(宝島社)、『ファスト風土化する日本──郊外化とその病理』(洋泉社)、『「家族」と「幸福」の戦後史──郊外の夢と現実』(講談社)、『富裕層の財布──誰も知らないお金の使い方』(小社刊)など著作多数。

目次

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はじめに

第1章 がさつな女──女らしさの崩壊と逆転する男女意識

  • 女子の方が「気が強い」「がさつ」「だらしない」
  • 女子が男子化、あるいは男子を超える時代
  • のだめ、干物女、超不器用女
  • 「そうじ力」が売れる時代
  • バブル崩壊が女子の価値観と生き方を二極化させた
  • もはや「がさつ」な女子に階層差はない
  • 女らしくて男勝り
  • 勉強好きな女子は容姿に自信がある女子と同じくらい「女に生まれてよかった」と思える
  • かっこいい女性上司を求める時代
  • 男子はモテることが将来への希望につながる、女子は勉強好きであることが将来への希望につながる
  • のだめ化する女子が読む雑誌は
  • 女性像の溶解がファッションをミックスさせる
  • スカートを脱いでパンツをはいた女性
  • パンツがゆるいストリート系ファッション
  • ジェンダー意識の変化がファッションを二極化させた
  • ファッションタイプによって異なる人気タレント
  • 職業選びとファッション選びは同じ?
  • 非正社員はYOUが好き

第2章 キャバクラ嬢になりたい女子──性意識の解放と変質する職業意識

  • 高校生の20%、大学生の21%、正社員の33%がキャバクラ嬢になりたい
  • 東大医学部キャバ嬢もいる時代
  • 実際に就く職業は、福祉、介護、看護系が多い
  • バブル崩壊後性体験率が急増、17歳女子の性体験率は32%
  • 女子の性意識の方が男子より解放された
  • 容姿がよいことが女性経営者への道
  • 親のリストラやフリーターの兄・姉を見て育ったZ世代が「働く意味」は「お金」
  • 希望がない人ほど、つぶしの効く時給の高い仕事を希望する
  • 希望がある若者ほど、働くことを通じて社会に役立ち、自分が成長したい

なりたい職業別インタビュー

(1)歌手志望女子──歌って踊れるシンガーになりたい
(2)ミュージシャン志望男子──まずは一発、売れて知名度を上げたい
(3)キャバクラ嬢志望女子──「女帝」を見て、キャバクラ嬢になりたいと思った
(4)キャバクラ嬢志望女子──おじさんウケがいいし、やっていけると思う
(5)栄養士志望女子──フリーターのように転々とする生活はイヤ
(6)ファッションデザイナー志望女子──派手な洋服を作って「人生派手に行こうよ」と発信したい
(7)福祉美容志望女子──被災地や老人ホームで元気づけるような、福祉美容に興味がある

第3章 スピリチュアルにはまる若者──近代の解凍と再魔術化される意識

  • 人間は死んでもまた生き返ると信じる者が半数近い
  • 細木、美輪、江原の人気は、自分が何をすればいいか教えてくれるから
  • 奇跡信仰は1990年代に強まった
  • 親もオカルト世代
  • 学力の高いクラスタほど信じるものが多い
  • バブル崩壊が運命論に影響か?
  • 「近代家父長制家族」の「解凍」
  • 「再魔術化」される現代日本
  • 溶解し、均質化し、凝固する現代人

第4章 よさこいを踊る若者──地域社会の解体と拡大する格差意識

  • よさこいを踊ったことがある女子高校生が53%
  • 和風志向はなぜ起こるのか?
  • 「J意識」の台頭
  • 日本社会の既存の価値観が溶解したことがJ意識を強める
  • 伝統に縛られず自由参加できるストリート系の祭り
  • 人間関係が希薄化した社会における新たなつながり
  • 若者は「自己責任と宿命」という矛盾に引き裂かれながら「祭り」を待望する
  • 運命論者が多いよさこい参加者
  • よさこいを踊る人は格差意識が強めである
  • 踊る人の多くが福祉系の仕事に就いている
  • 一般事務職にもなかなか就けない時代
  • この祭りはナショナリズムか?
  • 人をケアする仕事同士の労働移動
  • 人から必要とされる仕事を求め、努力をする人
  • 運命論者でありながら努力志向
  • よさこいは現代の「ええじゃないか」か?

浴衣、甚平を着て花火大会に来た若者インタビュー

「花火大会だから甚平を着てきた。甚平は軽くて楽だから」
「浴衣は日本の伝統だから守っていかなきゃいけない」
「やっぱり日本の伝統的文化を大切にするべきだと思う」

よさこい祭り若者インタビュー

「間違っているところは違うよって教え合う連帯感が楽しい」
「日本のお祭りっていいなあって思う」
「仕事で失敗したときも、踊れば忘れられる」
「漠然と働いているだけ。そのうち何かやりたいことが見つかればいい」

ジェネレーションZ調査の概要

  • 調査方法
  • 携帯調査は驚くほど地域に偏りがない
  • 携帯利用者の方がPC利用者よりも階層が低い
  • 携帯利用者はトヨタとイオンとマクドナルドが好き
  • 携帯利用者はランキングを情報源にする
  • 携帯メール送信数が多い人と少ない人の違い
  • 携帯は無批判な人間を増やすか?

あとがきにかえて

Z世代とその周辺を理解するための参考文献

ジェネレーションZ年表

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