[新版] 驚異のウォーキング革命
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ISBN
978-4-8334-1854-6
判型
四六判/並製
初版日
2007年6月25日
本文頁数
248頁

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商品説明と目次

宮里藍ほか数々の トップ・アスリートを育てたウォーキングとは!? メタボリックシンドロームなどの現代病を改善し、脳を活性化する、田中式「ウォーキング・エクササイズ」を全公開。

 世は健康ブームである。健康産業や健康食品がわが世の春を謳歌している。
 週末ともなれば、ゴルフ、テニス、野球、ランニング、スイミングと、健康を目的に汗を流す人が日本中にあふれる。テレビや雑誌では、健康やダイエットに関する特集が繰り返し組まれている。
 メタボリックシンドロームが生活習慣病の原因であることを、厚生労働省が発表すると、いっそう健康熱は高まった。肥満への恐怖である。
 ウエストが85センチ以上ある、私は90センチ以上だわ――やせて、健康な身体にならなくては、というわけだ。
 だが、あなたがやっているスポーツやダイエットは、ほんとうに体にいいのだろうか?
 ――実は、健康になるどころか、逆に不健康になっているのである。
「そんな馬鹿な」と思われるかもしれない。しかし運動生理学からいえば、やり方によってはスポーツやダイエットは100パーセント健康にはよくない、とも言えるのである。
 世の中には、間違って信じられているスポーツ神話や健康についての迷信、誤解が、今でも数多く流布している。
 スポーツをやると健康になるというのも、そのひとつである。一般的に考えられているスポーツと健康づくりとは、まったく性質を異にする運動なのだ。
(中略)
 最近になって多少理解が深まってきたとはいえ、ウォーキングもまだまだ誤解されている。
 多くの若者は、「ウォーキングなんて、年寄りがやればいい」と歩きを馬鹿にする。これも大きな間違いである。ウォーキングは健康にも、スポーツにも、もっとも優れた効果を発揮してくれる運動なのだ。
 メタボリックシンドローム、さらには生活習慣病の予防と改善に、ウォーキングはどんな運動よりも最大の効能をもたらしてくれる。有酸素運動であるウォーキングは、体脂肪(内蔵脂肪)を燃焼させ、酸素供給量を増大させる。酸素を運搬する赤血球の量が多くなり、血管が拡大し、心臓の弾力性が高まる。
 その結果、肥満(内臓脂肪型肥満)を治すので、糖尿病、脂質異常症(高脂血症)、高血圧症などが改善され、心筋梗塞、狭心症、動脈硬化症、脳梗塞、脳溢血などの生活習慣病を予防するのに著しい効用がある。
 肥満に悩んでいる人にとっては、食事を制限するような不健康なダイエットではなく、ウォーキングこそ、いちばん効果的なダイエット法であり、健康法なのだ。
 さらに、肩凝り、偏頭痛などの不定愁訴や腰痛の悩みを解消し、筋肉や骨を丈夫にする。ウォーキングは大量の酸素を脳に送り込むので、脳の働きが活性化するから、ボケの防止にも役立つ。しかも、知的作業能力が格段に向上する。
(中略)
 スポーツをする者にとっても、ウォーキングはケガやスポーツ障害が起こりにくい身体をつくる。そしてスキル(技能)が格段に向上する基礎的体力づくり(フィジカル・トレーニング)として、もっとも重要なトレーニングなのだ。
 私はこれまでに、数々の著名な競技者をコーチする機会に恵まれた。なかには、世界チャンピオンになった者もいる。いずれの場合にも、私はウォーキングからトレーニングを始めている。
 詳しくは本書をお読みいただきたいが、数年かけて彼らのウォーキングを完成させている。徹底的によい歩き方をつくることにより、信じられないほどの力が発揮される。
 ウォーキングは健康にとっても、スポーツにとっても、いいことずくめなので驚かれるかもしれないが、これらはすべて実証されているのである。だから、「ウォーキング革命」なのだ。

 本書は、世間に流布している間違った神話や誤解を、運動生理学、トレーニング理論、コーチング理論などから分析し、どういった運動が健康な身体をつくるのかを明らかにした。
 そして、ウォーキングの隠された偉大な力に照明をあてた。メタボリックシンドロームをはじめ現代病のほとんどが歩かなくなったことに起因していることを考えれば、ウォーキングが「特効薬」であることは間違いない事実なのである。
 本書の目的は一人でも多くの方に、楽しく、実践的に、科学的に、健康な身体をつくっていただくことにある。スポーツ愛好家の方にも、運動嫌いの方にも、若年・中年・高齢者のすべての皆さんのお役に立つことを、心から願ってやまない。

(──本書「はじめに」より)

[著] 田中誠一(たなか・せいいち)

1935年、東京生まれ。1958年、東京教育大学体育学部卒業。現在、浜松大学教授・健康プロデュース学部長。東海大学名誉教授。日本プロゴルフ協会学術委員。トレーニング理論、コーチング理論、運動生理学など、スポーツサイエンスの第一人者。東京オリンピック、モントリオールオリンピックのコーチを務める。プロ野球の長嶋茂雄、ハンマー投げの室伏重信、F1パイロットの中島悟、ボクシングの井岡弘樹、大相撲の久島海、ゴルフの金井清一・塩谷育代・宮里藍など幾多の名選手を指導する。大学教授の傍ら、新聞・ラジオ・雑誌等のマスコミをはじめ医師会での講演など幅広く活躍中。主著に、『1分間ストレッチング』(経済界)、『田中誠一・金井清一のゴルフ、一気に開眼』(プレジデント社)ほか多数。

目次

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第1章:歩かなくなった現代人の悲劇
 急増するメタボリックシンドロームの恐怖

1日に100メートルしか歩かない悲劇
江戸時代の日本人の歩行距離はどのくらいか?
メタボリックシンドロームが与えた衝撃
「健康をとり戻す」講演会が大人気
香港のビジネスパーソンも運動不足
ビジネスパーソンが絶対に歩くようになる方法
地方の人は都会人より不健康
主婦は歩いて買い物に行こう
若者には大量の酸素が必要
若い人の体力が落ちている理由
40歳以上の男性の二人に一人がメタボ
ミルキングアクションとハイヒールの悲劇
ビジネスパーソンの通勤靴は健康によくない
●1章のまとめ

第2章:スポーツは100パーセント健康によくないって本当?
 スポーツ神話の誤解と迷信

スポーツは体によいというとんでもない神話
ケガに泣くプロ野球選手や力士
勝つために鍛え抜く
健康産業のインストラクターの体はガタガタ
マラソンランナーの身体は満身創痍
体を悪くしても勝ちたい
「燃え尽き症候群」が蔓延する青少年スポーツ
健康に自信がない元オリンピック選手たち
サンデー・スポーツも体に悪い
科学的なトレーニングでも健康はこわれる
●2章のまとめ

第3章:健康づくりにはウォーキングがベスト!
 若々しい身体と脳をつくるウォーキングの効果

命を縮めるホノルルマラソン
マラソンとジョギングはどこが違うのか
ジョギングはなぜ、健康体をつくるのか
ランニングよりジョギングがなぜ、体によいのか
ジョギングも健康に悪い場合がある
有酸素運動でも危険なときがある
エアロビック・エクササイズもやり方しだい
スイミング、サイクリング、ラングラウフは効果的か
なぜ、ウォーキングがいちばんよいのか
ウォーキングは筋肉や骨を丈夫にする
寝ていても脂肪が燃焼する身体をつくり、脳も健康にする
●3章のまとめ

第4章:ダイエットをすれば肥満になる
 太ること、やせることへの誤解と迷信

頻発するダイエットの害
「やせ=美人=健康」のウソ
よい太り方と悪い太り方がある
食事の回数を減らすと肥満になる
体脂肪を燃やす有酸素運動
「(身長-100)×0・9=理想体重」の大きな誤ち
体脂肪率は男性で25パーセント、女性で30パーセント以下
中高年こそ歩いて健康を保つのがいちばん
日本人は肉を今の三倍食べたほうがよい
納豆だけ食べていれば健康になれる?
滋養に富んだ複合食品がベスト
●4章のまとめ

第5章:これが田中式「秘伝ウォーキング・エクササイズ」
 心身ともに健康になるベストの運動法

ウォーキング教室は「健康的な美しい歩き方」を教えている?
西欧人の歩き方を真似ればいいのか
自然な歩行姿勢とは
健康で若々しい身体になるための正しい歩き方
テレビ番組を鵜呑みにするのは考えもの
歩くと脚は太くなる?
靴が人間の足を退化させている
ウォーキングによい靴とは
ウォーキング効果を高めるストレッチング
ウォーキングのための実戦ストレッチング
健康の維持・管理に必要なクールダウン
心身ともに健康になるウォーキングの効用
●5章のまとめ

第6章:ウォーキング革命が一流選手をつくる
 スポーツ上達の秘訣はウォーキングにあり

ウォーキングはすべての運動の基礎
青木功プロの歩き方は子ども時代につくられた
足の裏でグリーンを感じとれるようになった金井清一プロ
いいゴルファーは長距離を歩いても疲れない
ウォーキングで世界を奪ったボクシングの井岡弘樹
100点満点のウォーキングとは
ウォーキング革命が理解できなかった巨人軍
トレーニング理論がまるでわからない巨人軍OB
意欲と意識性が欠如しているコーチと選手
高校野球のほうがプロ野球より進んでいる
●6章のまとめ

第7章:スポーツも、健康も楽しみたいという人へ
 ケガやスポーツ障害に強い健康な身体をつくる

スポーツと健康を両立させるむずかしさ
有酸素系スポーツでは運動器の障害に注意
レジスタンス・エクササイズには専門家の処方箋が必要
無酸素系運動にも全身持久性トレーニングを取り入れる
医師もとまどうスポーツと健康の関係
スポーツ障害に内科的視点から対処する
現代人は筋力、柔軟性、全身持久性が落ちている
生涯単一種目を避け、いろいろなスポーツをする
運動・栄養・休養をバランスよく組み合わせる
●7章のまとめ

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