序章:21世紀は起業するには最高の時代だ!
大前研一
新しい“見えない社会”の到来/サイバージャングルではグーグルを活用せよ/ケンコーコムのビジネスモデルは参考になる/土曜日午後の時間を使ってパターンを覚える/ヴィーナスフォートに見る「セグメント」の変化/ヴィーナスフォートの3つの改革/アパレル業界のデルを研究する/4つの経済を理解してビジネスを構想する/前提条件を壊した料金距離という概念/ネットワーク革命が生み出した新しい世界/ビジネスが無限に広がるGPSの可能性/無線ICタグと非接触型ICカードによる大変革/ブロードバンドがもたらす「産業の突然死」/デジタルはすべてが同じプラットフォームに載る/事業はカンニングがOK/やろうと思ったら、手段はいくらでもある
第1章:事業の発想法~仮説思考を活かせ~
織山和久
事業発想の原点~仮説思考/優れた事業コンセプト~その具体例/事業構想とは「輪郭が不明瞭な問題」を考えること/創造的なコンセプトを考案するための思考方法とは/発想の展開方法~「あまのじゃく」になれ/発想法のトレーニングはいつでもどこでも可能/発想を体系的に展開し、アイデアを充実させていく/事業化のポイント~「走りながら考える」/創業の困難に打ち勝つ~本当に好きな仕事とは何か/人のつながりを広げて業界横断の知識を得る/三つの事業形態~成功の大きさと期待値を見込む/バランスのとれた事業構成~キャッシュフローを念頭に/創業メンバーの構成~事前の取り決めと信頼関係の醸成/好きな仕事を続けて幸運をつかめ
第2章:事業アイデアの見極め方と“深堀り”の仕方
炭谷俊樹
はじめに――今こそ、事業アイデアの芽を実行へ移せ!
第1節 起業家が検討すべき戦略課題
1.起業家にとっての7S/2.起業家にとっての戦略的3C
第2節 事業計画立案のチェックポイント
事業計画立案の七つのチェックポイント(1.顧客を見る 2.競合を見る 3.コアスキルの明確化 4.会社の存在意義:Shared Value(価値観) 5.グローバルな視野・技術動向 6.経済性、現実性の検討 7.キャッシュフローの見極め まとめ)
第3章:スタートアップ戦略と事業計画作成の基本スキル
森本晴久
はじめに――投資家の目から見て魅力的なビジネスプラン
1.起業をするというのはどういう意味をもつのか
いつ起業するのか?/ビジネスプランを書くということ/自己実現のため、楽しいことをやるのが起業/起業家に向くパーソナリティ
2.起業に向けて知っておくべきこと
起業家を取り巻く環境はどうなっているか?/コアコンピテンスとは何か?/コアコンピテンスとアンフェア・アドバンテージ
3.事業方針を決める
事業のスタートアップに向けてステップ・バイ・ステップ/ステップ(1)ビジネスプランを考える/ステップ(2)お金儲けの仕組みを考える・どこからお金を得るか?/ステップ(3)マーケットの中での自分のポジショニングを知る/ステップ(4)事業目標の設定/ステップ(5)資金調達をする/ステップ(6)テイクオフ
4.事業計画書をつくってみる
ステップ(1)/ステップ(2)/ステップ(3)/ステップ(4)/ステップ(5)(ビジネスプランのアウトライン ビジネスプランの重要な項目、トップ10 ビジネスプランの各項目について)
第4章:成功事例に学ぶ 21世紀に求められる企業理念
竹内弘高
サウスウエスト航空の「変わり者」たち/企業戦略としての効率アップの限界/サウスウエスト航空が行ったさまざまな差別化/企業もゼネラリストからスペシャリストの時代に/サウスウエスト航空がサービスをやらない理由/捨てるべき顧客、サービスを見極める/ブランドの力を活かす戦略/コークのブランドが象徴するもの/「バイクに乗る楽しみ」を売る/熱狂的な「信者」はなぜ生まれたか/企業におけるリーダーの果たすべき役割/自分の思いを言葉にして伝えることの大切さ/古い成功体験は捨てよ/“What”より“How”に力を入れよ/サウスウエスト航空に見る企業理念/起業家になるための三つのキーワード
第5章:事業プランニングとビジョン実現の鍵
小川政信
1.起業家たちの事業プランニング
シーズと根本動機/現場からの発想/顧客にとっての価値/ビジネスモデルの設計/競合・協業関係/エコノミクス
2.ビジョンの実現
ビジョンとグラウンディング/N=3で知る/グラウンディングに強い人/チームダイナミズム
3.成長と破綻の境目で
事業の破綻/経営のレバー/経営の分岐点/資本政策/資本政策決定の事例/人生を生きる意味
4.起業家たちの時代
ビジョンの実現と資本市場/資本市場の役割/インターネットとともに生きる/大自然に咲く花たち/起業家たちの時代
第6章:組織運営と人材マネジメントの重要ポイント
高橋俊介
1.人材の採用、組織運営の方法
人を集める/人を選ぶ/採用のまとめ/人材マネジメント――組織運営
2.組織・人材マネジメントの方法
人事と年金、二つの新しい着眼点で業績を好転/人材引き抜き戦略成功のポイント/優秀な人材は健全な社内カルチャーに集う/立ち上げた会社が陥りやすい組織の袋小路/官僚機構型組織は内向き競争を助長する/馬にニンジンのノルマ主義は一匹狼を生む/大企業へのアンチテーゼと顧客志向が、成功のキーワード/社員の満足が、やがて会社の利益につながるという連鎖の構造/徹底した相互評価制度で利益の連鎖を実現――青梅慶友会病院/カスタマーフォーカスが望む人材を引きつける――良品計画/フォーカスされた人材にはマニュアルはいらない――サザビー/一貫した企業イメージの確立を常に意識せよ/自分で考えさせることが人を育てる第一歩/本当の顧客は誰なのかを常に考える/真のブレーンストーミングは不必要な人材を排除する/社員の意識や行動は、序列ではなくビジョンで縛る/起業家に必要ないくつかの資質
第7章:必須要件「計数マネジメントスキル」を身につける
千賀秀信
1.計数感覚を発揮できるようになろう
- 計数感覚がなぜ、身につかないのか
- ビジネス現場での会計教育はどうあるべきか
2.「持たない経営」の必要性について
- 資金調達・活用という視点を、どう経営に活かすか
- 持たない経営がなぜ必要か
3.経営活動で必要になる計数感覚
- パターンオーダーのメリットは?
- 人件費を基準に計画を立てるにはどうするか
- 流通業の商品売価を制約するものは?
- 3000万円を事業投資する場合、あなたはどう考える?
- 納期や代金回収に時間がかかるビジネスの注意点は
4.成長に応じた業績管理の課題
- 成長に応じた業績管理のステップ
- 財務会計レベル(ステップ1)の課題
- 全社業績管理レベル(ステップ2)の課題
- 部門別業績管理レベル(ステップ3)の課題
- 次期経営計画の導入レベル(ステップ4)の課題
- 経営戦略に基づく中期経営計画の実施レベル(ステップ5)の課題
第8章:失敗しないための資本政策・資金調達の基礎知識
平山達大
はじめに――ベンチャーの資金調達は「増資」が有効
1.新規株式公開(IPO)を目指す意味
2.資本政策の必要性
起業家(経営者)にとって株式を発行することの意味/資本政策の意義/資本政策を考える際の考慮事項について
3.(補説)株式公開のメリット・デメリット
メリット/デメリット
4.資本政策はどのように行うべきか
資本政策は誰のものか/資本政策の実際/資本政策の最も重要な目標/起業家(経営者)がいかに持ち株比率を維持するかのテクニック
5.資本政策策定のための三つの鉄則
鉄則1.資本政策は一度実行したら元には戻れない/鉄則2.株価は一度上げたら下げられない/鉄則3.投資家がついてこない資本政策は「絵に描いた餅」である
6.資本政策策定の実際
資本政策策定の注意点/資本政策の全体概要/江戸幕府の施策と似ている資本政策
7.資本政策失敗例
ケース1:「VCから1億円集めた」と自信満々に語っていたA社長/ケース2:自称「エンジェル」から投資したいと言われたB社長/ケース3:設立当初に1株当たり700万円の増資を受けたC社長/ケース4:株数をやたらと増やしたD社長/ケース5:エンジェル的個人投資家から50%の出資を受けてスタートしたE社長/ケース6:仲間からバラバラに出資を募って株式会社を設立したF社長
8.VC(ベンチャーキャピタル)と10倍うまく付き合う方法
鉄則1.VCと会社は利害対立関係にあることを忘れるな!/鉄則2.金の集まるところには金は集まり、集まらぬところには集まらない/鉄則3.必ず、VCへは二つ以上声をかけること/鉄則4.できるだけ事業会社に株式を持ってもらうこと/鉄則5.自薦でなく、他薦で?/鉄則6.悪徳(?)ブローカーに気をつけろ!