「旨いそば」づくりの先頭を走ってきた―― 弟子や仲間たちが語る「竹やぶ」と阿部孝雄の魅力
千葉・柏にそばの名店「竹やぶ」あり。「そばニューウエイブの旗手」と呼ばれる店主・阿部孝雄氏は、「手打ち」「自家製粉」「手挽きの田舎そば」……と旨 いそばづくりの最前線を走り続け、同時に独自の店づくりによって「新しいそば屋」の姿を提案してきました。昨年の箱根「竹やぶ」開店に続いて、今年は六本 木ヒルズに六本木「竹やぶ」出店と、停滞すること、立ち止まることを知らない阿部氏。実はその出発点は江戸前名門の一つ「池の端藪蕎麦」。そこで学んだ伝 統的な仕事をベースにしながら、今日に辿り付いたのです。江戸前の仕事は進化する。それを体現してみせた料理人といえるでしょう。本書は、巷間ライバルと 言われる「達磨」高橋邦弘氏への思い、田中康夫氏の店評論に対する率直な感想など……阿部孝雄氏の本心が散りばめられた、異色の本でもあります。
阿部孝雄 あべ・たかお
昭和19(1944)年、新潟県中蒲原郡村松町生まれ、18歳の時、集団就職で上京。2年後、「池の端藪蕎麦」に入店。1年 10ヵ月の修業の後、昭和41年、千葉県柏駅前に「竹やぶ」を開業。5年後、道路拡張のため移転を余儀なくされ、1年間休業。この間に手打ちを学ぶ。翌年柏駅前のビルのワンフロアで営業を再開。昭和57年、自然に囲まれた環境を求め、手賀沼を見下ろす丘へと店を移す。駅前時代から始めていた石臼による製粉をさらに深化させ、玄そばからの自家製粉に着手。その後も手挽きの田舎そばなど新たなそばの世界を打ち出してニューウェーブの旗手と評判を得る。平成5年に「恵比寿竹やぶ」を開店(平成15年3月閉店)、平成14年は3店目となる「箱根竹やぶ」をオープン。平成15年4月、六本木ヒルズに「六本木竹やぶ」を開店。「竹やぶ」の集大成として、これまでにないそばや料理を展開する予定。

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